韓国サッカー代表のウリ・シュティーリケ監督（６２）が構想する「イランを捉える方法」は心理戦での勝利だ。

シュティーリケ監督は今月１２日、マレーシア・クアラルンプールで行われた２０１８国際サッカー連盟（ＦＩＦＡ）ロシアワールドカップ（Ｗ杯）アジア地区最終予選組み合わせ抽選に参加した後、１３日に仁川（インチョン）国際空港を通じて帰国した。取材陣とサッカーファンの関心が集中した点はやはり難敵イランに対する対策だった。

シュティーリケ監督は「イラン戦、特にイラン遠征が負担になるのは事実だ」と打ち明けた。

２０１４年１１月、韓国代表はイラン・テヘラン遠征で０－１の敗北を喫した痛い経験がある。このためシュティーリケ監督もイラン遠征の困難を熟知している。

特に、シュティーリケ監督はイランのホームファンの狂的な応援で韓国選手が心理的に萎縮するかもしれないと判断した。シュティーリケ監督が心理戦で押されないよう心血を注いでいる理由だ。シュティーリケ監督が構想した方法は簡単だ。イラン遠征を負担なく気楽な気持ちで行くことだ。

韓国は第１戦（中国・ホーム・９月１日）、第２戦（シリア・アウェー・９月６日）、第３戦（カタール・ホーム・１０月６日）を経て、第４戦（１０月１１日）でイラン遠征に出る。シュティーリケ監督の構想は格下相手の３試合で勝利を収めたあと、最上の流れでイランへ渡るということだ。選手が勝点３点に対して大きな圧迫を感じずに試合に臨むという腹案だ。

シュティーリケ監督は「イラン遠征は最終予選４番目の競技だ。第１戦の中国戦から順にしっかり準備していきたい」とし「３試合で良い成績が出せれば選手も負担を感じずにイラン遠征に臨むことができる。重要な部分だ。そうできれば良い成績を収めることができる」と説明した。

また「我々がイラン遠征で敗北したのは親善試合だった。当然、最終予選では様相が変わる」としながら「テヘランから良い結果を韓国に持ち帰る時が来たようだ」とし、史上初のイラン遠征勝利を渇望した。

それぞれがイランに集中している時、シュティーリケ監督は別のチームに警戒を示した。ウズベキスタンだ。昨年開かれた２０１５ＡＦＣアジアカップ・オーストラリア大会の準々決勝で韓国はウズベキスタンと対戦し、０－０の引き分け後、延長戦で孫興民（ソン・フンミン、２４、トッテナム）が２ゴールを入れて２－０で勝利した。

その時の記憶がまだ新しいシュティーリケ監督は「アジアカップで韓国チームを最も困らせたのがウズベキスタンだった。延長では勝ったが、あの時、我々がベスト８から脱落することもありえた」とし「ウズベキスタンは試合中、多くのチャンスをつくっていた。今回も警戒しなければならないチーム」と明らかにした。

最後にシュティーリケ監督は「韓国国民のＷ杯９回進出に対する念願が大きい。事実、最も大きな念願を持っているのは私だ。そしてコーチングスタッフと選手たちだ」とし「Ｗ杯本戦のために今まで準備をしてきた。最終予選でそれをお見せしたい」とＷ杯本戦行きを約束した。